「ハーブってそもそも何がハーブなのですか?」とよく質問されるのですが、
まずは「ハーブとは何か?」 「ハーブの歴史」 を少しお話させてください。
ハーブの歴史は、中東や北アフリカかを含む地中海地方から始まったといわれておりますが、
人々が、食べたり、煎じて飲んだり、香りをかいだりすると、心が快活になったり、
身体の調子が良くなったり…「不思議な力をもった植物」、それがハーブの始まりだそうです。
男性を悩ませる媚薬類や、女性の胸をときめかす香水も、ハーブの花や葉が原料になっております。
そして、これらのハーブには多くの神秘的な物語や面白い伝説があり、
それらを知ることも本当に香り高い文化に親しむことになります。
そして 多くのハーブ・植物が、神様や仏様に捧げられてきた歴史もあります。
ハーブティを飲むことは、すばらしい文明・文化を学ぶことにも通じることと思います。
単なる知識として頭に詰め込むのではなく、実際の植物を見て、触れて、香りをかいで…
ぜひ 味わってみてください。
一粒の種子が、一本の芽が、一株のハーブが、生活を明るく、
香り高いものにしてくれることを 心からお勧めいたします。
ハーブとは、日本語で言うと「薬草」です。薬のない時代は、この薬草を上手に使い、
お薬の代わりとして、家族の健康や ケガの手当て、女性の出産や子育て、
そして 心の不調にまで役立てていた長い歴史があります。
効能の高いものは、メディカルハーブとして、個性的な香りや味を持つものはスパイスハーブとして、
そして、優しい味や香りを楽しむ日常の嗜好品として楽しむお茶・ハーブティ…
例えば、にんにくやショウガなど、効果の高いものと、トマトやキュウリなど、優しい野菜のように、
自然界には、人間や動物に役立つあらゆる種類の植物が存在しております。
3000年以上前の中国の書物にもハーブのことが書かれております。
中国の神話に登場する皇帝(神農)が、ある時湧き水を鉢に入れて沸かしている時、
偶然にも一枚の葉が鉢の中に入ってしまいました。これが「緑茶」の始まりだったといわれています。
これをそのまま飲んでみると、いつもの白湯(さゆ)に比べて香りが良く、爽快感を味わいました。
驚いた皇帝は、他の葉でも同じことを試したのです。
世界のハーブ界から見れば、緑茶も、ハーブの一つとして存在しております。
日本人にとって 緑茶は日常の飲み物ですので、ハーブという意識はあまりないかもしれませんが、
近年では、緑茶の効果や効能もニュースなどで目にすることも増えてきました。
次回は、緑茶についてお話してみたいと思います。
mitoco
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